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Vol.025子どもと野外活動①成功の秘訣「グリット」をキャンプ野外活動で伸ばそう!

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 「グリット」という言葉をご存じでしょうか? グリットというのは、長期に渡って粘り強く物事をやり抜く力のこと。

 最近の研究で、世間的に成功している人たちの共通主要素の一つとして、その「グリット」が根っこの力として重要だということが分かってきました(教育界においても注目され始めています)。これまでも、成功に導くのは「頭脳」か「才能」か、ということは議論されてきました。しかし最近の調査によると、その根源にあるのは頭の良さでも持ち前の才でもなく「やり抜く力」だったのです。このグリットは学べるスキルだということも分かっています。しかし、どうすればより効果的に身に付くのかはまだ研究段階です。

 ただ、ここまでの研究で一ついえるのは、「努力し続ければ伸びる」ということを指導者が思いつつ、子どもにもそれを伝えることで、子ども自身もそう思えるようになることが重要だということはわかっています。これを「グロース・マインドセット(Growth Mindset)」といいます。「根気強く努力する、すなわちチャレンジし続けることが大事で、それが可能性を伸ばしていくんだ」という心の持ち方ができる子どもは、失敗を恐れずチャレンジし、本当にどんどん伸びていくのです。

 そして、自然の中で行う野外活動、特に豊かな自然環境下において仲間と一緒に何かに取り組んでいくキャンプのような体験活動には、子どもたちの「グリット」を伸ばしていく大きな土壌があると感じています。実際、私は森永製菓・乳業さんが社会貢献事業として実施している無人島キャンプに関わり調査も行ってきました(過去15回実施;本年度は形を変えてキャンプ場にて実施)。そしてその結果において、ここでいう「グリット」に関係するような能力について大きな向上が見とれています。

 では、なぜそうなるのでしょうか? さらに、そのグリットなる能力を子どもたちの成長の種から芽吹かせ最大限に育んでいくためにはどうすれば良いでしょうか? そんな指導者が留意すべきポイントを紹介していきます。

東京学芸大学准教授
小森伸一
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