CREDUON

Vol.086学校図書館を活用しましょう ①
〈学校図書館〉と情報

 次期学習指導要領をよく読むと、情報活用能力を育成するのは学校図書館の課題でもあることがわかります。私たちデジ読評価プロジェクトが、2017年6月のvol.79に書いたように、単に本が置かれているだけの学校図書館は、様々な情報を扱う〈学校図書館〉に脱皮しなければなりません。本などの紙の情報と、デジタル情報の両方を扱うのが〈学校図書館〉の役割です。この考え方に基づき、実際の授業を実践するにあたって、〈学校図書館〉がどのように情報を提供できるのかについて、考えてみたいと思います。

 ただここで注意していただきたいのは、繰り返しになりますが、「情報」という言葉には狭い意味と広い意味があるということです。狭い意味の「情報」は、コンピュータやインターネット等によるデジタル情報だけを指します。最近の学校図書館は視聴覚資料としてCDやDVDを置いてあることが多いですし、パソコンを通してネット上の資料を得ることもできるところが増えています。

 しかし、本来の「情報」という言葉の意味はそれだけではありません。『広辞苑』(第五版)で「情報」を引くと、「判断を下したり行動を起したりするために必要な、種々の媒体を介しての知識」と書いてあります。そして、「情報が不足している」という例文があげられています。このように本来、「情報」という言葉はたいへん広い意味をもっていましたし、今でももっています。もちろん「種々の媒体」には、本や新聞、雑誌、辞典、図鑑等も含まれます。こうした意味での「情報」は、まさに従来の学校図書館が得意とするところでした。

私たちは狭い意味での情報も、広い意味での情報も、これからの〈学校図書館〉は得意としなければならないと考えています。そして多様な情報を収集・整理・活用する学習活動にとって、〈学校図書館〉は不可欠な存在だということを言いたいのです。

 さて、学校図書館と授業というと、私たちは国語の授業を思い浮かべがちです。しかし、それでは、従来の学校図書館のイメージから抜け出すのが難しくなります。私たちは次回から、生活科や総合的学習の時間における食物栽培を例として、〈学校図書館〉を考えていきます。

デジ読評価プロジェクト
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