Vol.224授業改善のために、自分の「強み」を知る
コア・リフレクションとジョハリの窓

自分の「強み」を知る
 皆さんは、「今日の授業は失敗だった……」と落ち込むことはありませんか? 「コア・リフレクション」という手法では、弱点や課題にこだわらず、授業者の「強み」からスタートすることで、ポジティブな行動変化と実践を目指します。ここでは、自分の強みを知るために、「ジョハリの窓」を用いたワークをご紹介します。

ワーク「自分の強みを知ろう」
① 3~4人のグループに分かれる
② 順番に、楽しかったことや嬉しかったことについて1分間スピーチを行う
③ 記入タイム

・話者は自分の「素敵なところ(強み)」を、できるだけ多く黄色付箋に書く
・話者以外は、話者の「素敵なところ(強み)」を、できるだけ多く青色付箋に書く
・1枚の付箋には、1項目のみを書く
④ 全員のスピーチが終わったら話者について書いた青色付箋を相手に渡す
⑤ 自分について書かれた付箋を、分類しながらジョハリの窓シートに貼る

・青色付箋と黄色付箋の内容が一致するもの→2枚を合わせて「公的な自分」に貼る
・青色付箋だけ→「見えていない自分」に貼る
・黄色付箋だけ→「私的な自分」に貼る

ジョハリの窓シート
⑥ 自分のシートを見せながら、1人ずつ気づきを発表する。
 分類してみると、自分では当たり前と思っていたことが他人からは強みと位置付けられていたり、自覚している強みが他人の付箋には挙がっていなかったりといった、自己と他者の認識のズレに気づきます。自己理解が深まることで、新たに把握した強みを含めて、自分の強みを活かした授業改善を考えることができるでしょう。
 「潜在的な自分」のマスには付箋は貼られませんが、これからなりたい自分を思い描いて記入することで、目標を可視化し、意識づけることができます。

前向きな気持ちで効果を上げる
 このワークでは、プラスの言葉が多く出てくることが特徴です。参加者の感想にも、「明るい気持ちになった」「自分のいい所をたくさん知ることができた」と前向きな内容が並びます。
 自己理解と共に他者理解も深まり、人間関係が良好になる効果も絶大です。学級開きの関係づくりや、進路活動開始時に生徒に取り組ませるのもよいでしょう。
 モチベーションを維持するためにも、自己肯定的になることは大切です。強みを生かして、具体的な改善に取り組んでいきましょう。

[参考文献]
髙谷修(2019)『グループ関係学入門:ジョハリの窓』22世紀アート
学び続ける教育者のための協会編(2019)『リフレクション入門』学文社

東京都立一橋高等学校
山口瞳
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