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Vol.022読書を通して心を育てる②感性を育むきっかけとなる作品(上級生向け)

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 前回に引き続き、子ども達の感性を育むきっかけとなる作品を紹介致していきます。今回は上級生向きの本をご紹介致します。
 『あきらめないことにしたの』の主人公は、原発事故で避難を余儀なくされた「かーちゃんたち」です。放射能汚染の現実と向き合い、苦難を乗り越えて福島県飯館村の食の文化を「結の力」で取り戻せと奮闘する姿を取材したノンフィクションです。大震災から4年以上経ちましたが、完全復興はまだまだです。この本は、子どもたちが被災地に思いを寄せるきっかけとなるでしょう。
 『武器より一冊の本をください 少女マララ・ユスフザイの祈り』は、ノーベル平和賞を受賞したマララさんの物語です。パキスタンの厳しい現状の中で、暴力に屈することなく、一冊の本、一本のペン…それで世界は変えられると国連で力強く演説した少女の教育への想いが伝わってきます。「学べること」があたりまえではない国の現状を知り、自分の環境を振り返り、さらに世界に目を向けるきっかけとなるでしょう。
 学習指導要領では、児童生徒の言語活動の充実を重点目標に掲げ、指導計画の作成に当たって配慮すべき事項として、学校図書館の計画的な利活用を図り、児童生徒の主体的・意欲的な学習活動や読書活動を充実することとしています。
 教科書には、国語のみならず社会、理科、音楽、図工などにおいても読書をうながす内容が取り上げられています。例えば小学校6年生理科で、マイケル・ファラデーの伝記を読もうと働きかけていることなどです。
本には力があります。自ら本を手に取り、読書を楽しむ児童生徒であって欲しいと願っています。

<今回紹介された本の情報>
『あきらめないことにしたの』 
堀米 薫/著

『武器より一冊の本をください 少女マララ・ユスフザイの祈り』 
ヴィヴィアナ・マッツァ/著
横山千里/著  金の星社
東京学芸大学特命教授
對崎奈美子
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