Vol.213進んで関わり合いながら運動に取り組む子の育成~大田区立新宿小学校の校内研究実践報告~
②授業実践

 3つの柱をもとに、授業実践を行いました。体つくり運動系領域では、1~4年で、動きを広げるために幼児期運動指針にあるような基本的な動きをできる限り網羅できるよう、5・6年で、動きを高めるために工夫しやすく高まりを感じられるよう、運動を精選して学習過程を考えました。
 そして、児童が動きを工夫する中で期待する動きが出ない場合は、「姿勢や方向を変えてみよう。」など教師が工夫の観点を示し、多様な動きを引き出せるようにしました。5・6年生では、「どうしたらさらに動きを高めることができるかな。」などと問いかけ、児童がねらいをもって運動を選び、動きを洗練させるよう促しました。
 また、児童の考えた動きを学習カードに反映したり、グループで取り組むようにしたりするようにしました。こうすることで、児童が意欲的に動きを工夫するようになり、友達の工夫した動きを見てまねしながら動きを広げたり、互いに見合いながら動きの高まりを伝え合い、自分の動きの高まりを感じたりすることができました。

 ボール運動系領域では、系統性を考慮して、ネット型におけるボール操作技能とボールを持たないときの動き、ボール運動の特性でもある状況判断させることを整理しました。
 そして、「どこを狙ったら得点できるかな。」「相手コートに返すには、どこでパスをもらうといいかな。」「相手にボールを捕られないようにするには、どのようにボールをつなぐといいかな。」など、発達の段階に応じた発問をして狙った動きについて考えさせるようにしました。
 また、コートに入る児童の人数を少なくしたり、カードや動画でゲームの記録をとり、ゲーム間にチームで振り返る時間を設定したりしました。
 こうすることで、ボールを落とさないようにどこに動けばいいか、得点するためにどこを狙って投げればよいかなどをコート外にいる児童がアドバイスしていました。また、ゲームの様子を記録したカードや動画をもとに、チームで作戦やそれを成功させるための役割を話し合いながら、ボールをつないでアタックしたり、意図的に動いて攻防を行ったりすることができました。

大田区立新宿小学校
崎村和秀
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