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Vol.112次世代教育研究推進機構プロジェクト②
第2回次世代教育研究推進機構シンポジウム(前半)

 今回は、2018年3月10日(土)、東京・一橋講堂において開かれました第2回東京学芸大学次世代教育研究推進機構(NGE)シンポジウム「21世紀のコンピテンシーを育成するための指導・学習・評価のあり方とは? -OECDとの協働による指導・学習モデルと新しい評価方法の実際-」の前半をご紹介します。

 出口利定学長の開会挨拶と、プロジェクトの取組・活動概要の説明に続き、第2部では「これからの評価のあり方を提案する」と題して、西岡加名恵氏〔京都大学大学院教授:教育評価〕による講演「パフォーマンス評価の考え方と進め方 -資質・能力をどう育成するか-」がありました。西岡氏の講演では、多様な評価方法やパフォーマンス評価の意義、パフォーマンス課題とルーブリックの作り方、「本質的な問い」と「永続的な理解」の問題、カリキュラムの「逆向き設計」論など、これから鍵となる視点を示していただきました。

 その後、NGEの部門2・3で取り組んできたコンピテンシーの育成と評価プロジェクトの研究成果が報告されました。まず、関口貴裕准教授より「資質・能力評価の現状と課題」を、続いて梶井芳明准教授・鄭 谷心講師(琉球大学)・宮澤芳光助教より「学習者中心の資質・能力と形成的評価を促すルーブリックについての提案」を、また森本康彦教授より「ICTを活用した評価法の実際」を報告しました。後半では、「新しい評価方法の工夫」について、杉森伸吉教授が特別の教科「道徳」と「特別活動」の全体像を、永田繁雄教授・松尾直博准教授が「道徳」についての成果を、林 尚示准教授が「特別活動」についての成果を報告しています。また休憩中に、ロビーで宮澤芳光助教・中野幸夫准教授・宮内卓也准教授による収録授業の動画配信システム「21CoDOMoS」のデモンストレーションが行われ、多くの参加者の注目を集めました。

 第3部では、特別講演「Preparing Students for Their Future, Not Our Past」が行われています。講演者は、著名な経済協力開発機構(OECD)教育・スキル局長、Andreas SCHLEICHER(アンドレアス・シュライヒャー)氏です。講演を通して、世界の教育改革の動向やOECDのEDU2030事業の現況、PISA調査の国際比較を通して最新の知見と示唆を得ることができ、日本の子どもたちの資質・能力の育成について広い視野から考えるよい機会となりました。なお、文中の所属・職名は当時のものです。

東京学芸大学教授(プロジェクト統括教員)
山田一美
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