Vol.058「教育の日」を知っていますか?③現場の先生方の思いとは

58_pic_01 では、現場の先生方は「教育の日」をどのように捉えていらっしゃるのでしょうか。

『教育の日』があることを知りませんでした。今、現場は足し算の教育を行っています。つまり、よいといわれるものはどんどん導入されていき、教師は対応しているのです。『教育の日』には、学校のひき算が考えられればいいと思います(40代男性教諭)

学校で校長先生より『教育の日』について案内があったので知ってはいましたが、実際にそれにちなんだ行事等に参加したことはありません。正直、そこまで余裕がないからです。現場で求められることは日々変化しますので、『教育の日』でその変化に対応できるような情報が得られるとありがたいと思います(40代女性教諭)

 「教育の日」といってもそれに従事している先生方にとって、自分たちのこととしては捉えられてはいないように感じられました。また、教職に対するやりがい、教育や子どもへの想いがあるからこそ、その多忙さを乗り越えて、日々子どもたちと真摯に向かい合っているのだと思いました。

 全国退職校長会の大野幸男先生は、

「全国退職校長会は現場の先生方の応援団です。近年「チーム学校」というように、教師が全てを担うのではなく、さまざまな人が学校に入り、それぞれの役割を果たすことで、教師は本来の職を全うできるようになると思います。そうなると現場の先生にとって『教育の日』がより意味のある日になるはずです。「教育の日」=「自分たちの日」として主体的に取り組んでもらいたいと思います」とおっしゃっていました。

 教育は学校の先生や保護者の方のみで行うのではなく、社会の中で地域の方とともに行うものだと思います。そのため、大野先生がおっしゃるように現場の先生方が「教育の日」を自分たちの日として捉え、主体的に取り組めるような環境を整えることはもちろん、地域の方も教育を自分のこととして考えられるような社会であってほしいと思います。

NPO法人東京学芸大こども未来研究所研究員
高畑美希
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