Vol.231「最幸な学級」を目指して

 私が学級経営で目指していることは、「最幸な学級」です。字の通り、学級に所属する一人一人が「最高に幸せである」ように学級経営を行っています。
 今回は、私が「最幸な学級」をつくる上で大切にしていることを2つ紹介します。

①安心・安全な学級
 一人一人が「幸せ」であるには、安心・安全な居場所が必要であると考えます。そのためには、認め合える空間、何でも語り合える友達が大切です。これを実現するために、私が心掛けていることが2つあります。
 1つは、協働的な学びの場を多く設けることです。協働的な活動を積極的に取り入れることで、様々なクラスメイトとの関係を築けるようにしています。多くのかかわりを生み出していくことで、友達同士も友達のよさや課題を理解していくのです。また、協働的な活動のプロセスを大切にしています。活動中の写真を撮り、価値付けたり、時には、グループや個人を休み時間などに呼んで、一緒に話すことで、これまで以上に成長していることを褒めたりしていきます。このように認め合える雰囲気を教師自身も生み出していくようにしています。
 2つ目は、子どもたち同士が常にコミュニケーションをとることです。コミュニケーションといっても様々です。もちろん学習の場面が多いですが、家族やドラマ・漫画のような普段の生活の話の場面を設けて、短時間でも対話させたり、全員で外や教室で遊ぶ場面を設定したりしています。日々の子どもの状態を見極めながら、コミュニケーションの場の設定を心掛けています。このように友達と多くのかかわりをもちながら、認め合える安心・安全な学級づくりを行っています。

②自分らしくありのままでいられる学級
 一人一人が「幸せ」であるには、「自分らしくありのままでいられる」ということが大切であると考えています。私が心掛けていることは、「人には、強みと弱みがそれぞれある」ということをあらゆる場で価値付けていくことです。
 例えば、社会科の学習の時、調べたことをノートにまとめる場面です。イラストが得意な子どもは、イラストを用いて、まとめています。一方で、紙に書くことが苦手でパソコンが得意な子どもがいます。その子は、パソコンを使って、ノート替わりにしています。このように、自分のよさを理解して取り組んでいることを価値付けていきます。そうすることで、「自分らしさ」を理解していくのだと思います。
 また、一人一人の強みや弱みが違うからこそ、協働的な学びに意味があるのだと考えています。自分らしくいきいきと学びに向かう子どもを育てるには、我々教師自身が子どもの多様性を認め、「自分らしさ」をつくり出せる足場かけをすることが大切だと思います。

 子どもは、日々学び、成長し続けます。その子どもと共に教師自身も学び、成長し続けていくことが学級経営の第一歩なのではないかと考えます。

東京都文京区立本郷小学校
寺本大一
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