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Vol.071プログラミング教育の方向性①発達段階に応じたプログラミング に関する教育のねらいや内容をどのように構成するか

74_pic_02  普通教育のプログラミングに関する教育は、1989年3月の中学校学習指導要領改訂に伴い、技術・家庭科に選択領域の内容として登場し、2008年3月に必修となりました。内容は、プログラム言語を使用してアルゴリズムや順次・分岐・反復を理解させ、課題解決のための情報処理手順をつくる力や、プログラムする力の育成をねらいとしていました。

 諸外国のプログラミング教育に関する調査を見ると、職業教育の中で実施したり、新たな教科を設けたり、現行の普通教科の中で教科横断的に実施したりするなど、国によって様々であることがわかり、我が国の小学校では教科横断型での実施を推奨しました。

 文部科学省は、2016年の「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について」において、ねらいを示し(図1)、教科横断的な教育課程の編成を求めましたが、具体的な教材の開発などは、学校現場に委ねました。

 

 

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図1 学校教育におけるプログラミング教育の在り方

 教材は、子どもたちの発達段階に応じて考える必要があります。ここでは英国RisingStars社の教材「Switched on Computing」を参考に、教材の考え方を紹介します(図2)。

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図2 「Switched on Computing」を参考にしたねらいや内容の構成

 図中の左上が最も基本的なねらいです。右下に向かうにつれてねらいが付加されていくイメージです。初期段階では、実物を使って体験的に学び、最終的な段階(左下)では、アプリを開発するという流れです。その間に課題を見つけ要素に分解して解決する力、順序を考えるなどの論理的に推論する力、プログラムを設計・作成・テスト・評価する力、及び画像・映像・音楽等の制作・編集する力が育まれていくことが分かります。教材作成の参考にしてみてください。

広島工業大学教授
竹野英敏
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