昭和の飲みニケーションと言われた時代から、新型コロナ渦の今、そしてアフターコロナで、これからどのようにしてコミュニケーションをとり、子どもたちの学習に生かしていけばよいのでしょうか。原稿依頼をお受けして、コミュニケーションについて考える良い機会をいただきました。
昭和55年に教員になりそれから長いこと市区の体育部に所属し、研究協議会・協議会後の懇親会(飲み会)を経験してきました。
教員になりたての若い頃は、先輩方と一緒に懇親会にいることは苦手でした。雰囲気が苦手というだけで、先輩や体育部の重鎮と言われる方々と接することを自ら避けていたと思います。しかし、経験を重ねていくことで、そのような雰囲気にも慣れてきました。
私の中で、その苦手な懇親会から大切な懇親会に変化したことがありました。それは、30歳を過ぎたころに、区教育研究会で研究授業を行った時のことです。大きな区だったので、研究授業には100名を超す先生方が集まってくださいました。そして、協議会終了後の校内での懇親会(飲み会)で体育部の役員、先輩の先生方にあいさつをして回っていると、その方々一人一人から、体育授業に取り組む姿勢や授業充実に向けてのアドバイス、一人一人の子どもたちの見とり方など教えていただきました。本授業に対する考え方や子どもたちへの指導と子どもたちの技能や意欲の高さについてもほめていただき本当に嬉しかったです。
今までは、自分から壁を作っていたことに気付き、それ以降はたくさんの先輩方と交流し、多くを学ぶことができるようになったと思います。自分を素直に出して、語り合うことが本当に意味あることと思いました。
自分の殻から脱皮できた研究授業の発表に今でも感謝しています。