Vol.240主体的なタイムマネジメントに向けて
「チャイム」と「昼寝」から

2023.02

 「タイム・イズ・マネー=時は金なり」有名な言葉です。人生、タイムマネジメントが重要といわれています。2019年度3月から2020年度5月まで学校の一斉臨時休業により、リモート授業を経験しました。また、オンラインの会議やセミナー等も経験しました。インターネット環境が整えば、対面ではなく、場所を気にしなくてもいいというメリットがあります。そして、移動時間も解消されます。そんな経験から「時間」という概念を振り返ると、その価値観が変化してきたように感じています。「時間」にスポットを当てて、主体的なタイムマネジメントとは何か考えてみようと思います。
 今回、「時間」を考えるうえで、多くの学校で使用されている「チャイム」と、多くの学校で採用されていない「昼寝」について取り上げてみました。皆さんは今までの学校環境に「チャイム」と「昼寝」はありましたか?

<チャイム>

 まず、普段の学校の一日を振り返ってみましょう。登校し、「時間割」通りに時間が過ぎていきます。そして、放課後になり、委員会活動や部活動を終え、下校します。その時間の流れを区切り、支えているのが「チャイム」です。一般的なデメリットとして、受動的である・自ら時間を意識することを怠る・学校では当たり前だが、社会に出るとなくなる・近隣への騒音等です。一方で、ノーチャイムの学校もいくつかあり、メリットとして、生徒が自主的に行動するようになる・主体的に時間の使い方がうまくなる・先生も行動が早くなるなどです。ぜひ、「チャイム」のある・なしについて考えてみてはいかがでしょう。

<昼寝>

 午後になると頭の回転が鈍くなり、眠くなる経験をしたことはありませんか。ヒトはなぜ眠るのでしょう。生活様式が多様化され、睡眠の研究も進み、睡眠に関わる商品も多くあります。ヒトは人生の3分の1は睡眠をとるといわれています。つまり75歳まで生きたとすると、25年分寝ている計算です。睡眠は主に身体の疲れをとり、脳の機能の回復を促すためのものです。授業中、頭を使っていると疲れます。そこで眠ってしまうと一般的に怒られるでしょう。では、午後の能率をよくするために、学校で正式に「昼寝の時間」を認めてみたらいかがでしょう。近年、企業でも「昼寝」を採用しているところが増えてきていると耳にします。厚生労働省も『健康づくりのための睡眠指針 2014』の中で、その効果をうたっています。ぜひ、「昼寝」の効果や必要性について考えてみてはいかがでしょう。

 チャイムをなくすとこんな効果が!! とか、昼寝を導入するとこんな効果が!! という具合に、「時間」に関するあるもの・ないものを問い直してみませんか。そのことで「時間」の使い方に変化が現れ、人生がより豊かになることにつながるかもしれません。主体的なタイムマネジメント、これがうまくいくことで、小さな1秒1秒の積み重ねが大きな差になるのではないでしょうか。

東京学芸大学附属国際中等教育学校
佐藤毅
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