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Vol.014これからの技術教育①企画力や創造力を育てる新しいTech未来技術科教材

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 教材は一般に授業で使用する「もの」のような捉え方をしていますが、その中には子どもが学習するための手だてや学習の動機、学力に必要な知識や技能、考える力や判断・表現する力等が育成できるような内容が含まれています。中学校の技術科で行われている授業でも教材はたくさん利用されていますが、本日ご紹介するTech未来教材は、現場の先生と東京学芸大学、東京学芸大こども未来研究所が互いに連携して、これからの技術教育、さらにはアメリカやイギリスで現在展開されているSTEM教育(S:科学(Science)、T:技術(Technology)、E:工学(Engineering)、M:数学(Mathematics))を日本でも発展させていくための教材です。

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 現在、世界では知識や技術、情報等がスピーディーに飛び交う知識基盤社会が形成されており、このような社会では学校で学習した知識や技能だけでは社会のスピーディーな動きに付いて行けないようになってきています。そのため、知識や技能を活用して、そこから考える力や判断・表現する力を養い、新しくやってくる動きに柔軟に対応できる力を育成していくことが現在の学校の授業では求められています。さらに、このような活用する力は身のまわりの生活や社会をよりよくしていくために一人一人が持っていて欲しい力(素養)であり、その力を発展させてこれからの社会を創っていくための企画力や創造力に広げていくことがさらに期待されています。そこで、中学校の技術科では従来から企画力や創造力を育成するための計画・設計教育が行われていましたが、新しく開発したTech未来教材はその計画・設計教育をさらに拡充した教材としての特徴を持っています。さらに、本教材は技術科で学んだ知識や技能を活用して、身のまわりの生活や未来の社会につなげる力を育成するために「活用力コンテスト」も実施しています。既存の枠組みにとらわれない新しい技術教育が発展していくことを願っています。
東京学芸大学准教授
大谷 忠
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