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Vol.046東京オリンピックにつながるリオオリンピックの楽しみ方③「閉会式」までチャンネルはそのまま!

46_pic_01  私は国別でメダルの数を競う必要性をあまり感じていません。メダルを獲得できるのは1〜3位までであり、大部分の選手はメダルに手が届かずに帰国の途につくことになりますが、その優劣は結果だけであって、そこに至るまでの過程まで決めるものではありません。少し難しいかもしれませんが、子どもたちがこの五輪を通して、選手がそれまでに積み重ねてきた努力や、周りの人たちのサポートというものを見つけられるといいなと思っています。そのことを通して、学校生活でも目標に届けばOK、届かなければNGではなく、そこに至るまでの過程を大切にする精神を養っていって欲しいと思います。
 最後に閉会式の話をしましょう。五輪の閉会式と言えば、各国の選手達が入り混じり、腕や肩を組み合ったり、客席に向かって手を振ったりしながら和気あいあいとした雰囲気で入場する光景を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。しかしこのような閉会式になったのは、52年前の五輪、そう、前の東京五輪からなのです。それまでの五輪の閉会式は、開会式と同様に国別に整列して行進していましたが、1964年の東京では、競技場への入場を待っている選手にお酒が振舞われたこともあり、誘導していた係員の指示に従わないで飛び出していってしまいました。しかしこれらがとても人間味にあふれるものであり、まさに「平和の祭典」にふさわしいものだと世界中から賞賛されることとなり、現在に至るわけです。
 競技・試合が終わればノーサイド。閉会式では4年間、いや、それ以上の時間をかけて、五輪を目指して努力してきた選手達が、国境を越えて互いに認め合っている姿が見られるはずです。ぜひ子どもたちに「閉会式まで見てごらん」と勧めてみてください。選手達の笑顔やボーダーレスな風景に触れて何かを感じてくれるといいですね。
東京学芸大学附属竹早小学校主幹教諭
佐藤洋平
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