「ジグソー法」は、1971年に社会心理学者であるエリオット・アロンソンによって米国で考案された協同学習の技法で、元々は人種間の対立の緩和を目指したものでした。以降世界中に知られるようになり、現在日本の学習指導要領でも「主体的・対話的で深い学び」につながる効果的な学習方法として注目されています。
「ジグソー法」はグループ学習で、「ジグソーグループ(ホームグループ)」と「エクスパートグループ」という2種類のグループを作ります。目的はジグソーグループでの資料の読解・理解ですが、皆が同じ資料を読むのではなく、各々のメンバーが異なる部分を読み、それをグループで総合することで各自の学習を進めていきます。
この手法をアレンジして、英語の授業に活用した例を紹介します。
他にも絵やワークシートを活用したり、読んだものを英語で書かせたり、意見や感想を書かせたりするなど、生徒のレベルに合わせて活動を調整することができます。
ジグソー法を活用した学習は、グループの生徒間での協同的行動があって初めて実現可能となるため、必然的に「相互依存」が起こります。学業成績を高めるだけでなく、学校をより相互支援的、思いやりのある場所に変えるという効果も期待できます。教科を問わず活用できる手法なので、ぜひ授業の中に取り入れてみてはどうでしょうか。