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Vol.061算数の授業におけるアクティブラーニング①
作った方法をもとに問題づくり

 子どもが算数・数学をアクティブに学んでいる姿として、自分で問題を見つけたり作ったりする姿があります。

 ここでは、小学校2年生の2桁のたし算・ひき算の学習で子どもたちが問題を作り出し、展開した授業を紹介します。

 

 私のクラスは1年生に校歌を教える企画を計画しました。そこで私から「1年生は何人いる?」と聞くと、子どもたちは知りませんでした。そこで子どもたちは1〜3組の1年生担任に聞きに行きました。30人、30人、31人でした。これでたし算をしました。このときのポイントは十の位と一の位を別々に計算することでした。2位数同士のたし算ができたことをまとめた上で、「2桁のどんな数でもたし算ができるかな」と教師から聞くと「たぶんできる」という子どもと「できないかも」という子どもとがいました。そうやって2桁のたし算の学習を始めました。

 たし算の学習の中で「の位との位をけて計算すれば、どんな2桁のたし算でも簡単に計算できる」ということで、その方法に”十一わ”という名前がつけられました。筆算も”十一わ”を使った方法として登場し、練習しました。そして、2桁のたし算の学習がひと段落ついたときに「2年生になって、1年生のときよりも色々なたし算ができたね。色々なたし算ができたポイントはなんだったかな?」と聞くと、当然のように”十一わ”がポイントであることが確認されました。すると、ある子どもから「”十一わ”があれば、3桁の数でも足せる!」と声が上がりました。すると「それじゃあ“百十一わ”だよ」と付け加える子どももいました。私から「”十一わ”を使って、もっとたし算ができるっていうこと?」っていうと「ひき算もできると思うよ」という子どももいました。その子どもは「例えば29—8があるとするでしょ。十の位は2から何もひかないで2、一の位は9−8で1、答え21であってるよ。うちのクラスは29名で8人数えないと21だから。1、2、・・・・・29」と言うのです。そこで”十一わ”があれば、できそうな計算をあげることになりました。「3桁のたし算」「2桁のひき算」「3口の2桁のたし算」「8桁のたし算」「6桁の日算」・・。それらの計算に取り組み、位毎に分けて計算する方法の威力を子ども達は実感しました。

 2桁のたし算を計算する方法が元になって、子ども達が問題を作ることで新たな算数の学習に取り組む機会ができ、子どもたちが前向きに取り組んだ学習になりました。

東京都墨田区立二葉小学校教諭 山田剛史
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