Vol.0512021年の夏、「ともに」活動した
わたしたち東京オリンピックボランティア

 2013年9月、IOC総会で「TOKYO 2020」が決定した瞬間から、ボランティアとして活動したい、と心に決めていました。この世界の中で、今ここで生きていることを「ともに」感じたいと思ったからです。そして、2019年春から研修が始まり、新型コロナのために1年延期となりましたが、私はフィールドキャストとして、トライアスロン練習会場の担当になることができました。

 場所は台東区のスポーツ施設(50mプールと陸上競技場)。我々ボランティア(ボラ) は、選手村からバスで会場入りする選手を迎え、練習コースまでの誘導、タイマーや飲み物などの用意をします。選手たちからの要望を受けられるようにプールサイドで待機することも役割の一つです。早朝と夕刻の1日2回、3便ずつの予約制でした。
 初日は会場準備。組織委員会のチーフ3名とボラ7名。顔合わせをしただけで、すぐに活動に入りました。チーフからの「この倉庫の物品をプールサイドに運びましょう」という言葉で、みなさん手際よくかつ和やかな雰囲気で動き始めました。それは選手を迎えた場面の役割分担も同じく滑らかに進んでいきました。私は少し驚きつつ、仲間と共に活動している心地よさを感じました。選手との交流はコロナ禍のためにかないませんでしたが、あいさつやジェスチャーでボラからの歓迎の気持ちを伝えることはできたと思います。
 あっという間に大会期間を終え、やっと一同が顔を合わせることができました。メンバー構成はトライアスロン経験者と近隣の方々でした。それぞれに「TOKYO2020」に寄せてきた想い、トライアスロンにかける情熱などを聞き合いました。私は、「選手のみなさんに気持ちよく練習してもらいたい」という同じ願いをもった人たちが集い、それぞれに責任をもって役割を分担していると、お互いの経験や人柄がにじみ出てきて、ものごとがうまく動いていくということを体感できた、と話しました。この時間の共有によって、チームとしての一体感をじんわりと深めることができました。

 私が受け持っている子どもたちは、まさにグローバルな時代を生きていくことになります。世界中の初めて出会う人たちと交流したり仕事をしたりすることもあると思います。そのような場面でも、自分ができることは何かを考え、動いてみること、それが相手とともにうまく機能していくと、自然と自分らしさが出てきて、その先にわくわくするような新しい発見があるよ、ということを日々伝えていきたいです。

桐朋学園小学校
髙橋澪
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HUMAN一覧

human Vol.051
2021年の夏、
「ともに」活動した
わたしたち東京オリンピックボランティア
2021.10
human Vol.050
私が子どもと関わる時に
大切にしていること
経験した三つの役割を通じて
2021.8
human Vol.049
教師を続けている理由
これまでにない教員像が必要な時代
2021.8
human Vol.048
オンラインでのことばの支援
目的にたどり着く方法を選んでいく
2021.5
human Vol.047
企業の総合職と公立高校の教員を経験して感じること
東京都立小平西高等学校
公民科主任教諭 竹達 健顕
2021.03
human Vol.046
今日の授業は子ども達のためにできましたか。
小平市教育委員会教育部
指導課 指導主事 松田 弦
2021.2
human Vol.045
価値観が変わった3年間
世田谷区立尾山台小学校
主任教諭 大宮雅弘
2021.1
human Vol.044
教員の働き方改革とは何か
板橋区立板橋第三中学校
大西健太
2020.12
human Vol.043
学級通信とともに
東京学芸大学附属小金井小学校
大村幸子
2020.11
human Vol.042
脳みそリセット
東京学芸大学附属世田谷小学校
長坂祐哉
2020.10
human Vol.041
”よさ”を大切にする
葛飾区立上小松小学校
副校長 林正隆
2020.09
human Vol.040
思いはしなやかに
前東京学芸大学附属世田谷小学校副校長
東京学芸大学非常勤講師 藤田留三丸
2020.08
human Vol.039
漫画家から教員に
板橋区立成増小学校教諭 渡邊一平
2020.07
human Vol.038
やりたいことをやってみる
小金井市立南小学校教諭 高橋雅子
2020.06
human Vol.037
脱“皮”学校の僕
~Zoomによる授業研究会~
高崎市立並榎中学校教諭 小林大介
2020.05
human Vol.036
日記と子どもの理解
成城学園初等学校教諭 高橋丈夫
2020.04
human Vol.035
H先生とA君
杉並区立杉並和泉学園和泉中学校
非常勤教員 飯田良高
2020.03
human Vol.034
第87回 授業と子どもを考える会
桐蔭横浜大学教授 谷本直美
2020.02
human Vol.033
いつもヒントは目の前の子ども達に
中部学院大学短期大学部 幼児教育学科 助教 小室明久
2020.01
human Vol.032
「新しい音楽教育を考える会」による音楽づくりワークショップ
小田原短期大学 助教 中村昭彦
2019.12
human Vol.031
「せつないって、なぁ〜んだ?」
文京区立林町小学校 主任教諭 清水 良
2019.11
human Vol.030
「他力本願がつないだ縁、広がる世界」
埼玉県所沢市立三ケ島中学校 佐藤 彩弥
2019.10
human Vol.029
ケイさんからの電話
元東京都公立小学校教諭 大貫耕一
2019.09
human Vol.028
教師が伸びれば、子供も伸びる
調布市立第三小学校 小島大樹
2019.08
human Vol.027
よし!体育の勉強会を創ろう
流通経済大学 教授 福ヶ迫善彦
2019.07
human Vol.026
半世紀生きて、やっと英語を楽しむ気持ちになりました!
青森県三戸町立斗川小学校教頭 竹原まり子
2019.06
human Vol.025
「出会い」を求めて 〜異文化交流のすすめ〜
香川県高松市立東植田小学校教諭 窪田啓伸
2019.05
human Vol.024
児童一人ひとりが居心地の良い学級
千葉県松戸市立旭町小学校教諭 丹隆二
2019.04
human Vol.023
第2回「教えて! 先輩!」
若手だからできること、中堅だからできること
2019.04
human Vol.022
師匠と弟子
宮城県 登米市立米山中学校 主幹教諭(安全担当)及川政彦
2019.03
human Vol.021
理想を超えられるように
佐賀県唐津市立大志小学校教諭 清水皓太
2019.02
human Vol.020
生徒にとっての「良い授業」を
和歌山県田辺市立東陽中学校教諭 大家育海
2019.01
human Vol.019
教育は共育
茨城県つくば市立春日学園義務教育学校校長 石川栄樹
2018.12
human Vol.018
"心を解放し、自由に表現できる場"を作りたい
東京都品川区立清水台小学校教諭 中田顕一
2018.11
human Vol.017
第1回「教えて! 先輩!」
「いろいろな目」で物事を見ることの大切さ
2018.11
human Vol.016
境目の1メートル
埼玉県さいたま市立谷田小学校校長 井原政幸
22018.10.
human Vol.015
私にとっての教育
長野県小諸市立美南ガ丘小学校校長 鈴木雅幸
2018.08
human Vol.014
ツイています
東京都調布市立杉森小学校校長 森田康之
2018.06
human Vol.013
教師としての土台となる1年間
東京都北区立田端小学校教諭 梶川侑哉
2018.05
human Vol.012
魅力ある先生って?
岡山県岡山市立五城小学校校長 小川泰永
2018.04
human Vol.011
生徒理解につとめた日々
check out
2018.03
human Vol.010
道具がつくれる人間を育てよう
東京都府中市立府中第四中学校校長(全日本中学校技術・家庭科研究会 顧問) 三浦 登
2018.02
human Vol.009
すべての経験が財産となる
東京都西東京市立保谷中学校養護教諭 野田優子
2018.01
human Vol.008
「レジリエンス」を育てる教育の重要性
福岡県立三潴高等学校校長 橋本真理子
2017.12
human Vol.007
「生きる力」を育む「体育授業」
岩手県西和賀町立湯田小学校校長(体育授業研究会理事長) 盛島 寛
2017.10
human Vol.006
体育講師との出会い
東京都足立区立千寿本町小学校教諭 小林祐太
2017.09
human Vol.005
未知なる世界への誘い
大阪教育大学附属高等学校平野校舎教諭 松田雅彦
2017.08
human Vol.004
教師として、屋台骨をつくることができた時期
山口大学教育学附属光小学校教諭 才宮大明
2017.07
human Vol.003
教えているつもりが教えられ
東京都品川区立後地小学校校長 石出浩朗 
2017.06
human Vol.002
まわり道・・・だったからこそラッキーの連続!講師生活
香川県高松市立前田小学校教諭 畦田絵里子
2017.05
human Vol.001
探求と創造への注力
東京学芸大学教授、東京学芸大学附属世田谷小学校校長 松浦 執
2017.04