今年1月24〜25日に、デジ読評価プロジェクトのスタッフが郡山市の小学校を訪問し、データベースの使い方を子どもたちに指導しました。デジ読評価プロジェクトの「コンテンツの特性を知り、学習活動に活用してほしい」との思い、「配備されているタブレット端末を有効活用したい」との学校の思いが一致しての実現です。
24日は児童数660名の中規模校、郡山市立朝日が丘小学校を訪問しました。4〜6年生の各1クラスで授業をしました。授業のテーマは「自分の町の『!』をさがそう」(総合)でした。「福島県、郡山市、朝日が丘小学校の自慢できることや、思わず人に教えてあげたくなることを見つけましょう。いつもは紙の本で調べていたことを、今日はパソコンを使って調べます」の言葉からスタートして、デジタル百科事典の「ポプラディアネット」「学研ニューワイド百科事典」、新聞記事データベースの「朝日けんさくくん」「毎索」の4種類のデータベースの使い方を学習しました。百科事典では鳥の鳴き声を楽しんだり、新聞では朝日が丘小学校の記事を見つけたりと、実際に検索することを通してそれぞれのコンテンツの特性を学んでいく様子が確認できました。
午後には教員を対象に「今求められる教育について」「図書館資料とデジタルコンテンツの活用について」の話をし、その後「データベースの活用体験」という流れで研修を実施しました。教員の中にもデジタルは苦手という人はいますが、この時間は、みなさん周りの人と教えあいながら楽しそうに体験していました。
25日は、郡山市立白岩小学校を訪問しました。児童数43名の小規模校です。1〜3年生は、「郡山市の鳥、かっこうをしらべよう」(生活・総合)の内容で、4〜6年生は朝日が丘小学校と同じテーマで、それぞれデータベースの使い方を体験しました。1年生の手にはマウスが収まらず、左手も使って操作するという苦労がありましたが、新しいことを学んだ満足そうな表情を見せてくれました。
2校ともに印象的だったことは、不安そうな表情で入室してきた子どもたちが、退室するときには笑顔を見せ明るく挨拶をしてくれたことです。盛りだくさんの内容で消化できなかった部分もあったでしょうが、新しいことを知るということは驚きであり喜びだったに違いありません。
今回の訪問は、データベース活用の入り口に過ぎません。今後、授業での調べ学習などにおける活用がなされることを願っています。