今回の授業は、初めの授業デザインと1時間ごとの子どもの様子をすり合わせて授業デザインを更新しながら、約4か月かけてつくったものです。 この授業を通して子どもが迷ったり考えたりしながら変化していった様子が、グラフにも表れています(図1)。
実際のノートより子どもの感想を一部抜粋して、以下に記します。
こうした子どもたちの疑問をベースにおきながら、NAO校長先生の機能(システム)面の疑問や人間とロボットの違いについて話し合いを重ねていきました。すると、全く違うと思っていたことが、よく考えてみると似ているのではないかというように、子どもの意識が変化していきました。
実際にNAO校長先生になってみる活動として、以下のような活動を行いました。
NAO校長先生になってみて気づいたことを、次のようにまとめました(図2)。
子どもは緊張や不安がある場面で命を感じることが多い一方で、NAO校長先生には、命を感じるとともに一緒に何かをするときの楽しさや幸せ、安心を感じてほしいと話していました。「命とは何か」という問いは難しい。でも、命を感じる場面はたくさんあることに気づきました。また、子どもはNAO校長先生に自分を重ねており、自分が幸せと感じることは相手も幸せだと考えていました。
AIは自分そのものなのかもしれません。だからこそ、AIとの関わりを通して、実は自分の個性と向き合うことにもつながるのです。