学校に慣れ、元気いっぱいの子どもたち…。
話を聞いて欲しいときにちょっとざわついている子どもたちも、「さあ、本を読みますよ」とひと声かけると、たちまち先生の手元に集中し、期待感あふれる表情を見せてくれます。
子どもたちは、「読み聞かせ」が大好きです。自分で本を読むのは苦手という子どもたちも、先生に読んでもらうのは大好きです。
高学年になると、はじめは「読み聞かせなんて…」と斜めに構える子どもたちもいますが、本心は違います。読み聞かせを続けているうちに、「今日の本は何だろう」と待っていてくれるようになります。
読み聞かせをする本は、最初は絵本が良いでしょう。小学校1年生から6年生まで、いえ、中学生にも絵本はおすすめです。絵本は、年齢を問わず楽しめる力をもっています。読み手も聞き手も慣れてきたら、ときには長編を何回かに分けて読むのも良いですね。「続きは明日のお楽しみ!」という言葉への反応も味わってみてください。
4月から5月にかけての読み聞かせにおすすめの絵本を紹介します。
『ともだち できたよ』
内田麟太郎/文 こみねゆら/絵 文研出版
『おかあさん、げんきですか。』
後藤竜二/作 武田美穂/絵 ポプラ社
『まつげの海のひこうせん』
山下明生/作 杉浦範茂/絵 偕成社
『みんなからみえないブライアン』
トルーディ・ラドウィッグ/作 パトリス・バートン/絵
さくまゆみこ/訳 くもん出版
『ウエズレ―の国』
ポール・フライシュマン/作 ケビン・ホークス/絵
千葉茂樹/訳 あすなろ書房
まだまだおすすめの本がたくさんあって紹介しきれません。学校司書や司書教諭にたずねて、「本のプロ」と仲良くなってください。