朝日が丘小学校では、4年生が社会科「特色ある地いきと人々のくらし」で、伝統的特色をもつ福島県猪苗代町、会津若松市、会津美里町について、書籍もデジタルコンテンツも活用して調べ、まとめました。担任の鹿島先生と司書教諭の三浦先生は、次のように授業を展開しました。
①デジタルコンテンツの特徴、使い方を確認し、自分が知りたい内容について、どのように調べればよいのか見通しをもつ
②それぞれの市や町の特色や特産物、歴史、現在取り組んでいること等について、デジタルコンテンツである「学研ニューワイド百科事典」「ポプラディアネット」「朝日けんさくくん」を使って調べる。わかったことを使用したコンテンツ毎に色分けされたカードにまとめる。新聞記事データベース「毎索」の情報は司書教諭が提示し、自分の調べたことと比較し、足りない部分を追記する。
③記入したカードを色ごとに分けて、それぞれ該当する模造紙に貼付し、調べた情報の整理と類型化・共有化を図る。
小規模校の白岩小学校の1年生は、自分たちの住む郡山市の鳥「カッコウ」についてデジタルコンテンツで調べ、図鑑の情報と比較し、それぞれの情報の特徴に気付きました。担任の橋本先生は次のように授業を展開しました。
①郡山市の鳥「カッコウ」について調べる方法を話し合い、「ポプラディアネット」の使い方を確認する。
②「五十音」を使って入力し、画像や音声のリンクを利用する。「カッコウ」の鳴き声やえさなど、調べる視点を決めて、「ポプラディアネット」を利用し、わかったことをカードにまとめる。視点ごとにカードを貼り出し、共有する。
③図鑑との違いについて気づいたことを話し合う。
両校とも、web版百科事典では、写真や動画などと一緒に事がらが詳しく説明されているため、児童にとってわかりやすく、さらに興味をもった内容についてもリンクを使って更に詳しく調べていくことができました。新聞記事データベースでは、調べたい市や町がどのような形で話題になっていたのかがわかり、多様な内容の記事から様々な角度で市や町に対する関心を高めることができました。
このような学習を行うことで、児童がそれぞれのコンテンツの特徴を理解し、調べる内容に応じて適切なコンテンツを選び、複数の情報を比較してまとめていく力が養われていきます。