教室の朝の様子です。
「みなさん。朝の支度をしましょう。
教科書をランドセルから出して、机にしまって。
宿題も出しましょう。
今日は1時間目が体育だから、急いで着がえましょう。
おうちの人からアンケートもらってきた?それも出してくださいね。」
言葉での指示は、短い時間で効率的に多くの情報を伝えることができます。
しかし、情報をとどめておくことができず、ゆっくりペースの子や何度も確認したい子、聞きのがしてしまった子は困ってしまいます。
○月○日 朝のしたく
①教科書・筆箱を机の中に入れる。
②宿題を出す。
(算数ドリルと漢字ノート)
③アンケートを出す。
④体育着に着替える。
黒板にこのように書いておくとどうでしょう。
自分のペースで情報を取り入れることができ、何度も確認することができます。
「見える化」するとこのような利点があります。
この例は「見える化」による効果その①「活動に必要な情報を正確に伝える」です。
「見える化」つまり視覚的な支援で得られる効果を4点にまとめました。
その① 活動に必要な情報を正確に伝える。
その② 思考を可視化して共有する。
その③ 学習内容の重要な部分を強調する。
その④ 教室や学校の暗黙知を共有する。
「見える化」したことで、状況把握の助けとしたり、友達と考えを伝え合いやすくしたりできるでしょう。
しかし教室の中を視覚情報でいっぱいにしてしまうと、かえって混乱してしまう子もいます。そのため、「今何を伝えたいか(そのために何を見せるか)」を考え、支援の方法を吟味することが必要です。