Vol.087子どもたちの強みを生かす①
視覚優位な子どもへの指導・支援

 教室の朝の様子です。
「みなさん。朝の支度をしましょう。
教科書をランドセルから出して、机にしまって。
宿題も出しましょう。
今日は1時間目が体育だから、急いで着がえましょう。
おうちの人からアンケートもらってきた?それも出してくださいね。」

言葉での指示は、短い時間で効率的に多くの情報を伝えることができます。
しかし、情報をとどめておくことができず、ゆっくりペースの子や何度も確認したい子、聞きのがしてしまった子は困ってしまいます。

○月○日 朝のしたく
①教科書・筆箱を机の中に入れる。
②宿題を出す。
 (算数ドリルと漢字ノート)
③アンケートを出す。
④体育着に着替える。

 黒板にこのように書いておくとどうでしょう。
自分のペースで情報を取り入れることができ、何度も確認することができます。

「見える化」するとこのような利点があります。
この例は「見える化」による効果その①「活動に必要な情報を正確に伝える」です。
「見える化」つまり視覚的な支援で得られる効果を4点にまとめました。

その① 活動に必要な情報を正確に伝える。

その② 思考を可視化して共有する。

その③ 学習内容の重要な部分を強調する。

その④ 教室や学校の暗黙知を共有する。

 「見える化」したことで、状況把握の助けとしたり、友達と考えを伝え合いやすくしたりできるでしょう。
しかし教室の中を視覚情報でいっぱいにしてしまうと、かえって混乱してしまう子もいます。そのため、「今何を伝えたいか(そのために何を見せるか)」を考え、支援の方法を吟味することが必要です。

江戸川区立新田小学校教諭 橋本 千里
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