8月号②において、次期学習指導要領の全面実施、一人一台のタブレット端末の整備、学習者用デジタル教科書の導入など、2020 年度は「学び」の大きな転換期になるとお知らせしました。
本号ではタブレット端末の活用にも直結し、学習課題解決に役立つデジタルコンテンツの特徴を紹介します。
「新聞記事データベース」は小学校・中学校・高等学校向けにインターネットを使って新聞の記事を検索・閲覧できるサービスで、各新聞社とライセンス契約をして使用します。教材に適した新聞記事をキーワードや年月日で検索できます。
そのメリットは、次のような点にあります。
〇全国の地域版を網羅しているので、地域の記事も検索・閲覧できる。
〇過去にさかのぼっての情報と最新の情報のどちらも検索することができる。
〇新聞記事の形で閲覧できるものもあり、イメージしやすい。
〇新聞社が記事として出しているものなので、一定の信頼性がある。
また、「オンライン百科事典」は、インターネットを使って検索できる百科事典です。キーワードやテーマで検索できます。特性としては、下記のようなものがあります。
〇随時更新され、最新の情報を検索することができる。
〇関連した項目にリンクして検索することが容易である。
〇五十音ボタンによる入力方法や、漢字のよみがながついているなど低学年からも使用できるものがある。
〇専門家の監修を受けた編集なので、正確な情報が提供されている。
これも出版社とライセンス契約をして使用します。
「web サイト」の活用もお薦めです。「行政機関のwebサイト」で見られる白書は統計資料の宝庫です。信頼できる webサイトを検索できる力を付け、適切に使わせましょう。主な特性を下記に記しました。
〇情報量が多く、統計資料が入手しやすい。
〇キーワードと機関名を AND 検索すると、高い確率で目的の情報を短時間で入手できる。
〇信頼できる web サイトとして、省庁や地方行政、NHK などがあり、それらのキッズサイトが検索しやすい。
この他にもアプリや「You Tube」がありますが、それは次回に紹介しましょう。
東京学芸大学デジ読評価プロジェクト特命教授
對崎奈美子
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