ときがわ町立萩ヶ丘小学校は、緑豊かな自然に囲まれた全校児童46名の小規模校です。教務主任の田畑先生は、4年生の国語科「説明の仕方について考えよう(読む) アップとルーズで伝える」(光村図書)を、新聞記事データベース「朝日けんさくくん」を使用して実践しました。
学習内容は、「自分たちの伝えたいことを写真で発表する際の参考とするため、過去の様々な新聞記事のアップ写真とルーズ写真を対比して、その写真を使った筆者の意図を考え発表し合う」というものです。
授業の展開は次のようにしました。
① 教材文の「新聞」に関する内容を学習する
新聞の写真にはアップで撮ったものとルーズで撮ったものがあり、取材のときにはいろいろな角度や距離から多くの写真を撮っているが、その中から目的に最も合うものを選んで使っていることを読み取る。
② 写真が何を伝えているかを考える
「朝日けんさくくん」を使い、過去の新聞記事(スポーツ記事)から、記者の伝えたいことがよくわかる写真を探し、選んだ写真から、写っている人の様子や記事を書いた人の伝えたいことを話し合う。
参考にする新聞記事の写真を見て話し合う際は、選んだ写真から選手のどのような様子や気持ちが読み取れるかについて話し合わせ、アップの写真が多く、写真を見るだけで記事を書いた人の伝えたいことがわかることに気づかせることで、自分が写真を選ぶ参考にさせる。
③ 写真を選ぶ
新聞記事学習で学んだことを生かし、自分の伝えたいことをよく伝えるためにはアップがいいかルーズがいいか考え、写真を選ぶ。
④ 発表を行う
写真を見せながら、その写真を選んだ根拠をもとに伝えたいことを発表し合う。
児童の発表の様子は下記の通りです。
今回は小学校国語科の「読む」単元での新聞記事データベースの活用例ですが、算数の統計、社会の郷土学習や国際理解など様々な教科・単元で活用できます。