Vol.094プログラマーの時間②「とべ!ドローン」後編

 いよいよ、ドローンを使った「プログラマーの時間」の始まりです。
 授業の初めに、それぞれの子が前時の活動を振り返り、自分の「今日のめあて」を決めます。基本のプログラムが書かれたプリントをもとに、ワイワイ楽しみながら取りかかります。

 今回使用するドローンはDJI Tello。小型ながら安定したホバリングと、リーズナブルさが魅力のドローンです。IchigoJamスクールセットにMixJuiceというネットワークボードをつなぐことで、Wi-Fiを用いてインターネット経由でTelloと接続することができます。

 子供たちは、机を自由に動かし、あるいは友達と、あるいは集中できる環境で、思い思いにプログラミングを始めます。教室にあるドローンは全部で4機。教室の四方にセッティングしてあります。子供たちはその都度、自分たちでWi-Fi接続できてしまいます。

 ここからはトライ&エラーの繰り返し。プログラミングの真骨頂です。 BASIC言語を一文字一文字打たなければいけないので、一箇所でも間違えればドローンは飛んではくれません。なぜだろう。どこが間違っているんだろう。探究の旅の始まりです。
 友達と一緒にデバック(プログラムを見返)して、再チャレンジ。試行錯誤の上でドローンが飛ぶと、クラス中が歓声に包まれます。一文字入魂、自分がコツコツ打ったプログラムで、目の前のロボットが空を飛ぶというのは何とも言えない達成感なのでしょう。ここに、テキスト型である価値や魅力があるように感じます。
 授業の終わりには、振り返りの時間をしっかり取ります。

 自分のめあては達成できたのか。どのように学びの環境を設定したのか。次回はどんなことにチャレンジしたいのか。技術的な側面や成功・失敗だけでなく、「友達と助け合えたか、失敗にも挫けず挑戦できたか」といった社会的スキルについてもメタ認知を促します。プログラミング「を」学ぶのではなく、プログラミング「で」学ぶ。広い意味での「学力」を学ぶにはうってつけの教材だなぁとつくづく感じる日々です。

 全員がドローンを飛ばせるようになった今は、グループに分かれて大会のルールを考えています。フラフープを通す大会、カーリングの大会、ボーリングの大会、フィギュアの大会。自分たちで何度も試しながら、より盛り上がる大会にしようとプロジェクトを進行しています。準備ができたら、クラスで大会開催!そこでの失敗もトライ&エラーで繋げていきます。
 大きい試行錯誤と、小さい試行錯誤。それを支えるのは、いつだってワクワクする心なのです。

小金井市立前原小学校 教諭 蓑手章吾
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