10 月①であげた「新聞記事データベース」「オンライン百科事典」「行政機関の web サイト」の他、アプリや「You Tube」も活用できます。アプリや 「YouTube 」は手軽に使えますが、内容の正確さや適切さ、信頼性について、事前に十分な確認が必要です。提供元が明確なものを使わせましょう。特徴としては、次のような点があげられます。
○興味・関心を持たせて、集中して効果的に活用させることができ、教材や資料が豊富になる。
○動画や音声、動きが入り、紙だけではわかりにくい内容を理解させやすい。
デジタルコンテンツはいずれも、同時に複数のパソコンやタブレット端末での検索が可能なので、クラス全体で同時にアクセスすることができます。また、映像・画像・音声などのコンテンツがあり、より詳しい情報を入手することができます。
デジタルコンテンツの特性を紹介してきましたが、活用にあたっては次のような点に配慮しましょう。
○学習に適した内容であるか、信頼できる内容かを吟味してコンテンツを選択する。
○オンライン百科事典は、図書の百科事典で使い方の基本を習得、習熟してから使わせる。
○学習内容を定着させ、思考を深めさせるためには、コンテンツをただ見るだけではなく、意見交換をしたり、書いたり、作ったりと学習活動を工夫する。
○ デジタルコンテンツだけで学習を完結させるのではなく、図書等と併用したり、図書等に広げたりして、多様な資料から児童生徒が適切に選び活用する力を養うようにする。
デジ読評価プロジェクトでは、デジタルコンテンツの評価基準を作成し、教材として推薦するデジタルコンテンツを公表しています。また、動画「学びを広げる学校図書館」を 4本作成し、「You Tube 」で公開しています。「デジ読」ホームページでは、そのほかにもアプリの紹介や活用例などを掲載しています。ぜひご覧の上、参考にしてください。
*デジ読評価プロジェクトが推薦しているアプリ
*デジ読作成動画「学びを広げる学校図書館」
教員として、今後ますます多様化するデジタルコンテンツの特性を見極め、効果的に活用できる力を身に付けたいものです。
東京学芸大学デジ読評価プロジェクト特命教授
對崎奈美子
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