Vol.074外国語(英語)の授業におけるアクティブ・ラーニング①
外国の文字を調べる「おもしろさ」を子どもに体験させる

 教師の教え方が上達することは、大切なことです。一方で、子どもの学び方も上達しなければ、その先の学習にはつながりません。教師はいつまでも教え子の側には居られません。「先生がいないと学習できない」では、将来子どもが困ります。教師不在でもはっきりとした目標をもって、子ども自身で学習を進めることができる、それが私の考える「アクティブ・ラーニング」です。

 外国語の授業を通して、子どもが「外国語の学び方」を身につけることができれば、いつでも、どこでも、自分自身で学習を進めていくことができます。そこで、導入期の小学校では、外国語を構成する「文字」に対して興味と意識をもつために、文字について考え、調べる楽しさを子どもに体験させたいと思いました。ここでは、4年生で行った「総合的な学習の時間(探求学習)」と「外国語」を統合したプロジェクト学習の導入を紹介します。

ルーマニアで見つかったタルタリアのタブレット

 子どもに文字について考えさせるためには、文字かどうかわからないものを見せるのが一番です。これは絵か、文字か、一体何を表しているのか、グループで本を使って調べ学習(根拠探し)をし、仮説を考えて発表します。最初、子どもたちは手当たり次第に様々な本を開きますが、教師は指示を出さずにそのまま見守ります。調べるのにふさわしい本を、子ども自身で探し出すことが大切だからです。「古代の文字」「世界の文字」というテーマの本を見つけ出し、今まで見たことがない文字の多様さに驚き、似ている文字を夢中になって探し、文字の使われている地域について調べ始めました。調べ学習の中で、子どもたちは世界地図を眺めながら、古代から現代までの様々な文字を目にしました。自ら考えた仮説はみんなに知らせたい、発表会では「地図」「レシピ」「カレンダー」「パスポート」「羊飼いのルール」といった仮説が出てきて、大いに盛り上がりました。

グループによる調べ学習の様子

 この活動のまとめで、絵と比較しながら「文字とは何か」をみんなで考えました。「絵は自由に描けるけど、文字は形が決まっている」「文字には決まった読み方がある」「文字は勉強しないと書けない」「国で使う文字が決まっている」など、子どもなりに特徴を捉えることができました。次に、外国の文字を見た時に、もっと知りたいと思ったことを共有しました。子どもからは「文字の読み方」「文字の書き方」「並べ方の決まり」「使う時のルール」「どの国で使われているか」という意見が出ました。子どもたちは活動を通して「外国語」の学習で大切なことに気がつくことができました。

横須賀学院小学校教諭 阿部志乃
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