「道徳 教科化に伴う評価 内申書に記載せず」-新聞記事のタイトルです(18日朝日新聞13版)。文部科学省がホームページに公表した文書を取り上げ、道徳は「教科書や評価がなく、他教科に比べて軽視されがち」として、「考え、議論する道徳」への転換を明示していると記されています。絵本や紙芝居は、まさに議論に適した教材といえます。
〇小学校低学年~ 絵本
積み木遊びをしていたつよしとかんたが、けんかの末に絶交宣言。でも大丈夫、あることから仲直り…。迫力ある絵が話し合いを後押しします。
〇小学校中学年~ 科学絵本
北極の温度が少しずつあがっていて、流氷も小さくなると、ホッキョクグマがアザラシをとるのがむずかしくなって… たくさんの?があり、環境問題を考える教材になります。
〇小学校高学年~ 伝記絵本
100年ほど前のアメリカ西部の話。貧しい農家に生まれた少年は、機械に興味を持ち、疑問を解決し、ついにはテレビジョンを発明、22歳の時だった…。
次に、紙芝居を紹介します。童心社からの発行です。
〇小学校低学年~
ビルが火事になりました。中には猫の親子が。子猫を助けようと、激しい炎の中に飛び込んでいくお母さん猫…。実話に基づいて作られた紙芝居です。
〇小学校中学年~
広島・長崎に投下された原爆。その悲惨さをシンプルな言葉や絵、写真で訴えます。「ノーモア、ヒロシマ」「ノーモア、ナガサキ」と繰り返されるフレーズが、聞き手の心に沁み込んでいきます。
お薦めの絵本も紙芝居もまだまだあります。司書教諭や学校司書に相談してみてはいかがでしょうか。
東京学芸大学デジ読評価プロジェクト特命教授
對崎奈美子
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