教師になって4年が経とうとしています。私は現在、小学校教諭として教壇に立っています。4年という短い期間ですが、これまでの経験についてお話したいと思います。
私は毎年「児童一人ひとりが居心地の良い学級」を目指して学級経営に取り組んでいます。どうしたら居心地が良いクラスになるのか。まずは教師が一人ひとりをよく理解することだと思いました。しかし、初任の頃、児童一人ひとりは全く別の生き物、というあたりまえのことに苦戦しました。一人ひとりに合った接し方がなかなかわからず、うまくコミュニケーションがとれなかったこともありました。この経験が2年目以降に活かされました。私が毎日心掛けていることは必ず1日1回以上、児童全員と会話をすることです。また毎日の宿題で日記を出しています。これらの取り組みで児童一人ひとりの些細な変化を見逃さなかったり、児童理解にもつながったりしています。
「教師は授業で勝負」と研修等で耳にします。つまらない授業を行っていたら居心地は良くなりません。今年度は特に社会の教材研究に力を入れました。毎回の板書計画と流れ、実際の板書の写真を一冊のノートにまとめ、PDCAサイクルを実践してきました。(写真1)デジタル教科書等のICTも活用することで、児童の興味をかきたて、知識や思考にもつながりました。
授業の悩みとしては、国語の授業展開があります。校内研修で2度授業をしましたが、まだまだ課題が多く残ります。自然と教科書を開きたくなる発問、まとめを書かせる際に効果的な板書、児童が興味をもって取り組めるような三次の言語活用など、課題はたくさんありますが、一つ一つと向き合っていきます。
ここまでは教師対児童の話でしたが、児童対児童の関係性も大きなポイントだと思います。「協力しよう」「友達に優しくしよう」。口で言うのは簡単ですし、誰でもできます。いかに実践に移せるか。その手段の一つに道徳の授業があると思います。なるべく児童の本音を引き出し、教師の価値をおしつけないようにしつつ、「ねらい」へと導くか。教室には毎時間の道徳感想集を掲示しています。(写真2)「私の感想が書かれていた!」と嬉しそうに私に報告する児童もいました。意外と教室掲示を見ているのだと改めて掲示物の大切さを実感しました。道徳の授業や掲示物が「特効薬」ではなく「カンフル剤」として児童の心に残り、実践力になるよう、長い期間をかけていきたいと思います。
私は今後も「児童一人ひとりが居心地の良い学級」という軸をもとに学級経営を行っていきたいと思います。そしてゆくゆくは、「居心地の良い学年」「居心地の良い学校」になるよう努めていきたいです。