毎年、学級通信を発行しています。担任になって最初にする仕事は、学級通信のタイトルを決めること。子どもたちの様子や学級の実態をみながら考えます。
教員1年目は4年生担任、当時読んでいた本にあった言葉を引いて「ひとみキラキラ」としました。5年生を担任したときには「One For All」、6年になって「All For One」としました。東日本大震災があった年には元気を出してほしくて「smile」、仲良くしてほしい集団のときには「みんなニコニコ」としました。
学級通信には、日々学級で起きるドラマを描いてきました。例えば、平成18年11月30日の学級通信には、次のようなことが書いてあります。
学校での様子を保護者に知らせることを目的に書いているのですが、そのうち、子どもたちの方が熱心な読者になる場合もあります。帰りの会で配布すると、教室がシーンとなって、みんな読んでいます。そうした読者の目を意識して、学級通信には、出来事を記しながら、担任の願いや思いなども載せてきました。基本的には誉めます。少しでもできるようになった姿を取り上げて、大げさに書くと、発行日以降、その行動が伝播し、集団としてぐーんと伸びていくのには驚きます。発行回数は年度によってまちまちですが、学級だよりを通して、子どもたちと繋がってきたことを感じます。
さて、コロナ禍にある今年度、始業式の日、第1号を配布しました。毎年載せてきた「進級おめでとう」を書きたかったのです。登校できたのは15人、書いたことを読んで聞かせました。その他の子どもたちにはTeamsで配信しました。どんな顔で読んでくれたのかな。学校が再開したある日、ある子が「最初に『ひとみキラキラ』を読んだとき、とってもうれしかったよ」だって。あっ、ちゃんと繋がってた~。
教室で繰り広げられる子どもたちのドラマと、担任としての思いをたっぷりつめこんで、今日も愉快に発信していきます!