大学4年生の時に、1度目の小学校教員採用試験に失敗し、半ば諦めつつも環境を変えようと他大学の大学院に飛び込みました。環境を変えたこの「まわり道」が、今につながっています。
大学院進学後も教師になりたいのかわからないまま過ごす日々。大学院2年生から、「やってみなければわからない!」と非常勤講師として公立中学校に勤務しました。論文との両立は大変でしたが、保健体育と特別支援学級での授業を週22時間も行いました。実は、私には無理かもしれないと思っていた中学校教諭。体育教師はとにかく威厳がなければならないというイメージがあったのが、その理由です。ところが講師生活では、もちろんそのように感じる場面もありましたが、その不安より何より体育授業の魅力、生徒とのやりとりが楽しくて仕方がありませんでした。そして、「担任をもちたい」という思いを強く持つようになりました。
そこで、中学校教員採用試験へ挑戦するも、不合格。しかし、今度は教員を目指すことをやめようとは思いませんでした。「担任をもちたい」・・・そのためには正式に採用されなければ、と決意を新たにしたのです。
大学院修了間近、ゼミの先生から某大学附属中学校勤務のお話をいただきました。他県、附属、官舎での生活。私はまた新しい環境に飛び込むことにしたのです。
その年、私が受験した自治体では、他の自治体で教諭経験がある者は1次試験の1部が免除されました。知らずに出願したところ、「あなたは適応されますよ」とご親切に連絡をいただきました。そのため、的を絞って勉強ができ、専門科目で高得点を取ることにつながったため、ついに正採用となりました。そしてこの春、3年間担任した生徒を送り出した後、異校種間交流を希望して、小学校に転勤しました。また新たな環境に飛び込み、自分を成長させるつもりです。恐れず、とにかく「まわり道」に飛び込むことで人と出会い、ラッキーなことにたくさんめぐりあえます。そうして、私の教員人生が今日までつながっているのです。