常々教育とは、人との関わりの中で共に育っていく、共育であると感じます。
『人は、人と関わりながら成長します。例えば上級生であれば、授業や行事、部活動などを通して、下級生への接し方や分かりやすい教え方、人のまとめ方など、言葉を選び、行動で導くことを学びます。また下級生は、そうした上級生の姿を見て、育っていきます。』
教師と子どもの関係、同級生同士の関係でも同様であります。私は教師になってから今まで、このことを大切にしながら教育活動を行ってきました。そして、現在校長という立場になり、さらに共育に重点を置きながら、学校経営を行っています。
本校の教育活動の中での共育の一例を挙げます。本校は義務教育学校ですので、1年生から9年生までの児童生徒が1400名在籍しています。本校の教育の特色の一つとして、人との関わりを大切にした「異学年合同学習」があります。
写真1は、9年生と2年生が共にパソコン操作の学習をしている様子です。9年生にも2年生にもそれぞれに活動目標があり、共に学び育っています。
写真2は、8年生が技術、4年生が図工の学習を行いながら、共にのこぎりの使い方を学習をしている様子です。この活動にもそれぞれに活動目標があり、共に学び育っています。
写真3は、1年生だけの運動会に、8年生が用具準備係として参加している様子です。
本校ではこのような心温まる共育の場面を、授業や行事等の中で日常的に見られます。そして、このような活動を見ていて、私はなんとも言えぬ暖かい気持ちになり、目を細めながらその光景を眺めている自分に気がつきます。教育(共育)って本当にいいな! 教師になって本当によかったな! と思う瞬間でもあります。