CREDUON

Vol.046英語の授業づくり②
「読む」「書く」活動に楽しく取り組むために

 新学習指導要領外国語では、これまでの外国語活動での「聞く」「話す・やり取り」「話す・発表」に「読む」「書く」が加わっています。教科となった外国語で、「読む」「書く」学習に、子どもたちが「やりたい」という思いをもって取り組めるようにしたいものですが、どのようなやり方がよいでしょうか。

 これまで、外国語活動では段階を追った指導を大切にしてきました。日本語を自然に身に付けた日本に住む子どもたちが、自然に英語も言葉として身に付けられるような指導計画が立てられるとよいですね。

 外国語活動が始まった頃、英単語や英文を板書することには賛否両論ありました。私は、読んで欲しい、というより、外国語の雰囲気を出したいと思い、会話のフレーズを示す絵カードと共に、英文を板書していました。少々急いでいて、絵カードだけで授業を進めていたときのことです。「先生、英語書いて!」との子どもの声。「読んでいたの?」と驚く私。「読めないけど、最初のところはローマ字の読み方と似ているから、何を言えばいいか、思い出せます!」とのこと。買い物などのコミュニケーション活動を通して、子どもたちの、伝えたい、分かりたい、という思いがふくらんでいることを感じた場面でした。

 「聞く・話す」活動を、「読む・書く」活動につなげるには、子どもたちが、「読みたい!」「書きたい!」と思えるような自然な場面設定が重要になってきます。例えば、下記のような場面設定が考えられます。

  • レストランで料理を注文するやりとりをするとき。お店の担当のときに、英語のメニューを作りたいと考える。
  • 観光案内の場面設定で外国人のお客様にも分かりやすいガイドブックを作りたいと思う。
  • ALTに1年間のお礼の手紙を書いたら、英語で返事が来ました。担任の先生に読んでもらったら、聞いたことのあるフレーズがいくつも出てきて、意味はだいたい分かる。自分で読んでみたいな、ALTの先生に英語で手紙を書いてみたいなと考える。

 このような場面設定で、子どもたちが、楽しく文字を書き写し、コミュニケーション活動がいっそう楽しいものになっていく、そのような授業を作っていきたいと思います。

 中学年の国語で、ローマ字の大文字小文字を一通り書けるようにしておくことも、英語の綴りに興味をもったときにスムーズに書き写すベースとなりますね。

東京都文京区立駕籠町小学校 主幹教諭 佐藤久美子
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