CREDUON

Vol.045英語の授業づくり①
外国語活動との楽しい出会いを(中学年)

 新しい学習指導要領では、3年生から外国語活動が始まります。子どもたちと英語の出会いの場面で「英語の時間って楽しそう!」と思わせる活動を紹介します。

 子どもたちは、外来語を日常的に使っています。外国語を導入するときに、「色の名前は、外国からたくさん来ています!オレンジも外国から来た言い方なのですが、日本語での言い方を知っていますか?」(「知らなーい。」「だいだいだ!」などと、口々に言う子どもたち)。導入の段階で、普段何気なく使っている色の名前が、実は英語であることに気付き、子どもたちにとって英語に対するハードルが低くなる瞬間です。そこで、発音の違いを教えます。red、blue、orange、green、gold、silverなどは子どもたちにとってもおなじみの外来語なので、身近に外来語があることに気付けるよい例となります。

 机の上に並べたカードの中から、教師が英語で言った色のカードを取る活動や、”colors” “I can sing a rainbow”といった色が出てくる歌を歌う活動は、繰り返し色の名前を聞いたり、口ずさんだりすることができ、子どもたちにとって取り組みやすいものとなります。歌は、授業中だけでなく、朝や帰りの支度をしているときに流すと、音に触れる機会が増えます。言葉のシャワーを浴び、聞き慣れることは、自然な言葉(ここでは英単語)の獲得につながります。

 また、外国語活動の時間に絵本の読み聞かせを取り入れることも、子どもたちにとって興味を引く活動になります。『A beautiful butterfly』の読み聞かせでは、赤いちょうになるために、リンゴを食べればいいかな、イチゴを食べればいいかなと、子どもたちが予想し、発話することを楽しみます。ここで挙げられた食べ物の名前を、英語に言い換え、みんなで発話することも、楽しい活動です。『The Very Hungry Caterpillar』では、ちょうになったあおむしの羽の色を英語で言いながら、何を食べたかをみんなで思い出す活動をすることもできます。絵本には単語を変えただけの似たフレーズが繰り返し出てくるものが多くあり、子どもたちが自然に内容を理解することができます。

 たくさん聞いて、楽しく口ずさむ、外国語活動のベースとなるこの部分を大切にしたいと考えています。子どもたちが耳に入って聞きなれてきた英語を、思わず口に出してしまう姿や、子どもたちの笑顔に、こちらも笑みがこぼれてしまう、そんな授業がちょっとした工夫で展開できたら、とても楽しいですね。文部科学省から出されている教材をうまく活用して無理なく楽しい授業づくりをしていきたいものです。

東京都文京区立駕籠町小学校 主幹教諭
佐藤久美子
pdfをダウンロードできます!